ソロ登山の楽しみ方!一人の山登りの魅力!!


ソロ登山を120%満喫するには

ソロ登山は、誰かと楽しく会話をすることもなく、一人でもくもくと歩きがちになります。

一人での山歩きは孤独を感じるかもしれませんが、目的を持って登山に挑めば、きっと一人でも楽しく過ごせるはずです。

登山をより楽しめるようになるための、登山の目的をいくつかご紹介していきます。

山歩きならではの楽しさと言えば、季節が夏の場合は、美しい高山植物と出会えるというものがあるでしょう。





美しい高山植物を愛でる

岩陰やわき道に可憐に咲く、コマクサ、シナノキンパイ、クルマユリ、トリカブトなどを見つけると、普段の生活は感じられないような幸せに包まれるはずです。

しかもそれが一面に広がっていた場合は、さらに感動もひとしおです。

南アルプスの悪沢岳にはミヤマキンポウゲ、シナノキンパイが、利尻山の鴛泊コース九合目付近にはリシリヒナゲシが咲き乱れます。

美しい高山植物が目の前に広がるその景色を眺めることは、夏の山歩きの醍醐味です。

冬の間、冷たい雪の下で芽吹くのをじっと耐えていた植物が、雪解けと共に一斉に咲くその生命力のとりことなることでしょう。

ただ眺めるだけでなく、カメラにこだわって美しい植物を写真に収めるのもまた楽しいものです。

最近では素人カメラマンでも本格的な写真を撮ることができるデジタルカメラも多く販売されているので、手軽に始められますね。

では、美しい高山植物を見られる名所をご紹介します。

・利尻山(北海道) リシリヒナゲシ、エゾコザクラ、ボタンキンパイなど。

・大雪山(北海道) エゾコザクラ、ホソパウルップソウ、チングルマなど。

・八甲田山(青森県) ヒナザクラ、ワタスゲ、ハッコウダシオガマなど。

・早池峰山(岩手県) ハヤチネウスユキソウ、ナンブトラノオカトウハコべなど。

・月山(山形県) チングルマ、ハクサンフウロ、ウサギギクなど。

・尾瀬(福島県、群馬県、新潟県) ミズバショウ、ニッコウキスゲ、ワタスゲなど。

・八ヶ岳(山梨県、長野県) ツクモグサ、キパナシャクナゲ、オヤマノエンドウなど。

・白馬岳(長野県、富山県) ウルップソウ、シロウマタンポポ、タカネシオガマなど。

・北岳(山梨県) キタダケソウ、イワウメ、シコタンソウなど。

・白山(石川県・岐阜県)  ミヤマクロエリ、ハクサンフウロ、ウサギギクなど。

美しい高山植物に出会うことを目的に山を歩けば、より楽しい山歩きになることでしょう。

また、高山植物だけでなく、山では色とりどりの花に出会うこともできます。

シャクナゲ、ツツジ、アヤメなどが咲く頃に山に登れば、山肌一面が赤色やオレンジ、紫に染まる素晴らしい景色を堪能することができるはずです。

東京の近くで名所を挙げれば、両神山のヤシオツツジ、十文字峠のシャクナゲ、大菩薩連嶺のレンゲツツジ、甘利山のレンゲツツジ、櫛形山のアヤメなどが有名です。

しかしいくら美しくても決して植物には手を触れないように注意してください。

美しい植物はただ眺めるだけにしておきましょう。




単独登山で一等三角点のある山を踏破する!

一等三角点とは、眺望が優れている地点に設置されており、その中でも特に眺望が優れている山のことを一等三角点百名山と呼んでいます。

美しい眺望に期待するなら、一等三角点のある山を狙いましょう。

一歩ずつ険しい山道を登ってやっとたどり着いた山頂で、360度の大パノラマを望めば、それまでの疲れや苦しみなど一瞬で吹き飛ぶことでしょう。

そんな眺望を眺めることを目的に登山をしたい方であれば、一等三角点が設置された山を選ぶべきです。

一等三角点が置かれた山への登頂は、最近静かなブームとなってるとのこと。

ちなみに、三角点と呼ばれるものは測量の基準となる点のことです。

三角点は一等から四等まであり、一等は見晴らしの良い高い山の頂上に設定されていることが多いです。

ちなみに日本の中には、一等三角点は969点地点、二等が5,056地点、三等が32,770地点、四等が52,032地点存在しています。

一等三角点研究会によって選ばれた、「一等三角点百名山」を集めたデータベースもあるので、ぜひ一度検索をして登ってみてください。

眺望の良さは保証済ですよ。




ソロ登山だからこそ日本百名山にチャレンジ!

「日本百名山」とは、1964年に発行された、小説家の深田久弥氏によって書かれた山岳随筆です。

すべての山を愛するものの憧れとも言えるでしょう。

登山者の中には、日本百名山を一つ一つ訪れている方も多いと思います。

小説家であり、登山家でもあった著者が、いかに山々を心から愛していたかがひしひしと伝わってくる名著と言われており、標高1,500m以上の山の歴史や文学、地学などの他に、著者が登山した際の様子などが記されています。

100もの山を登るというのは、とてつもないことです。

それでも「日本百名山」の山に一つ一つ挑戦する人が後を絶たないのは、それだけこの本が登山者にとって魅力的であるからでしょう。

百名山をクリアしていくごとに、登山者としてスキルアップし、ますます山が好きになっていくはずですよ。





一人登山に慣れたら雪渓のある山へ挑戦

厳しい暑さの真夏に訪れたくなるのは、雪渓のある山でしょう。

雪渓とは、夏でも雪が残る、高い山の谷のことを指します。

蒸し暑い夏の空気が立ち込める林の中を歩くのではなく、涼しく爽やかな風が通り過ぎて行く雪渓は夏の登山でこそ、その魅力をしっかりと感じられます。

特に人気のある雪渓は、白馬大雪渓、剣岳の剣沢大雪渓、南アルプス北岳の大樺沢でしょう。

これらの人気が高い理由は、どれも雪渓を越えると美しい高山植物が咲き乱れ、もう少し進めば人気の高い白馬岳、剣岳、北岳などの名峰にまで辿り着けるからです。

雪渓を満喫できるコースがあるので、紹介しますね。


白馬大雪渓

日本三大雪渓の一つなので知ってる人も多いかと思います。あの白馬大雪渓です。

白馬大雪渓ルートは、猿倉から白馬尻小屋を経由して、白馬頂上付近にある県営頂上宿舎と白馬山荘を通って、白馬岳がゴールとなるルートです。

軽アイゼンが必要で、防寒対策は忘れずに。

様々な高山植物に出会える度になります。

日本一標高の高い、白馬鑓温泉の露天風呂にも入れます。


剱沢大雪渓

室堂平を出発し、剣沢から別山尾根を通って、日本三大雪渓である剱沢雪渓へ。

スリル満点の箇所もある上級者向けのルートです。



針ノ木大雪渓

扇沢から入って大沢小屋を経由して針ノ木大雪渓へ。

針ノ木岳、スパリ岳、赤沢岳、岩小屋沢岳を縦走して再度扇沢へと戻る山旅です。



掴沢雪渓

上高地から入って雪渓を登り、奥穂高岳、前穂高岳を縦走します。

岳沢を経て再度、上高地へ戻ります。



大樺沢

これも南アルプス入門コースのうちの一つです。

広河原から入って大樺沢の雪渓を直登します。

その後、日本で2番目の高峰である北岳を登ります。

白馬大雪渓、剱沢大雪渓、針ノ木大雪渓の3つは、日本三大雪渓とも呼ばれる有名な雪渓なので、ぜひ一度訪れてみることをおすすめします。

この他にも、北アルプスの乗鞍岳、山形県の月山、新潟県の御神楽岳、北海道の山々の雪渓が人気を集めています。

一つでも山域を熟知している山があると、初めて知らない山へ挑むときの自信になり、慌てることがなくなるので、一つは山を極めておくといいでしょう。

同じコースであっても、季節が変わればまったく違う表情を見せてくれます。

また、同じ山でもルートを変えてみるだけで、見える風景はがらりと変わります。

岩場や水場を初めて発見したり、山のふもとにある集落で新たな出会いがあったり、などと登山以外の新しい楽しみを見つけられるかもしれません。